(186)冬空やとことん話し合つたのに/甲斐 のぞみ(1973年~)
意見の合わない誰かと、納得のいくまで言葉を交わしました。しかし句は「のに」という釈然としない言葉で終わっています。冬空は、話し合い後の空でも、すっかり場面を変えてもいいでしょう。冬だと雪が降る曇り空…
関連リンク
- ・(185)時ものを解決するや春を待つ/高浜 虚子(1874~1959年)
- ・(184)雪女まづ唇を塞ぎたる/細谷 喨々(1948年~)
- ・(183)山墓の雪は汚さず夕日去る/木附沢 麦青(1936年~)
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- ・(181)階段の途中真冬の日のくわつと/光部 美千代(1957~2012年)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。