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(188)吸うて吐く猫の寝息や春はじめ/神保 と志ゆき(1976年~)

 「猫は炬燵(こたつ)で丸くなる」とは童謡「雪やこんこ」の歌詞。その猫の呼吸が「吸うて吐く」と伸び伸びしてきた。ウ音便(「吸ひて」が「吸うて」と変化する)が柔らかな印象を与えている。これもまた凍(い)…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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