(211)土に頬あてて仔(こ)猫の昼寝かな/長谷川 櫂(1954年~)
乳離れして出歩きはじめるようになった仔猫は、一番快適な場所を探して毎日小さな旅に出る。きょうは庭に出て昼寝をはじめた。春ののどかな日差しの中で、土の軟らかな感触が心地よいのだろう。さてこの句の実在感…
関連リンク
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- ・(206)雪の中で目覚めたような祖母のまつ毛/すずめ園(生年不詳)