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(213)人を恋ふたび芽柳の濃くなりぬ/藤本 美和子(1950年~)

 早春に葉の芽の出始めた柳の枝です。冬の間は茶色で堅く引き締まっていますが、少しずつ暖かくなると枝先の芽に成長が訪れます。芽の色は種類によって違いますが、やがては緑色の小さな葉の芽吹きとなるのです。句では日に日に変わる芽の色が、人を恋うたびに濃くなるといいます。恋うは恋愛も、寂しさに人恋しく思う気持…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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