藤沼ダム決壊、7人死亡の教訓語り継ぐ 住民ら「つどい」

 東日本大震災の強い揺れで決壊した福島県須賀川市の藤沼ダムの近くにある滝防災公園で6日、「記憶をつなぐつどい」が開かれた。7人が死亡、1人が行方不明となった被害と教訓を後世に伝えようと遺族や住民が誓いを新たにした。

雪が降りしきる中、花を手向け、手を合わせる遺族や住民ら=須賀川市の滝防災公園

 雪が降りしきる中、慰霊碑の前で住民ら約60人が黙とうし、花を手向けた。加藤和記実行委員長は「今もまだ心癒やされることなく、苦しみの中で毎日を送っている遺族もいる。教訓を100年後にも確実につないでいきたい」と述べた。

 昨年から語り部として活動する長沼高(須賀川市)3年五十嵐夏菜さん(18)は「自分より年下の子どもたちにも記憶や教訓を伝えていくために、これからもずっと活動を続ける」と話した。

 藤沼ダムは、震災の揺れで堤が決壊して水約150万トンが流出し、濁流が下流地域をのみ込んだ。ダムは修復を終え、2017年春に農業用水の供給を再開。19年3月には東側の市道約1・5キロが開通し、湖畔を1周できるようになった。昨年3月には滝防災公園に慰霊碑が建立された。

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