施設出身の新成人、振り袖姿で写真に ボランティア団体が仙台で撮影会

女性の振り袖姿を撮影するボランティアスタッフら

 経済的な理由などから成人式に出られなかった仙台市の児童養護施設出身の女性(20)に、振り袖姿の写真をプレゼントするための撮影会が7日、青葉区の輪王寺であった。

 施設出身者の晴れ姿を写真撮影する東京のボランティア団体「ACHA(アチャ)プロジェクト」が主催。カメラマンやヘアメークなど10人がボランティアで参加した。「いい表情だ」「きれいだよ」。周囲のスタッフが声を掛けると、ポーズを取る女性は自然と笑みを浮かべた。

 小学2年から高校3年まで施設で過ごした女性は地元での成人式出席を見送った。振り袖を着たいという思いはあったが言い出せなかったといい「今春から社会人になって大変なことも多いと思うが、思い出を胸に頑張りたい」と語った。

 団体メンバーで石巻市の運送会社社長斎藤浩喜さん(51)が宮城県内でも撮影会を行いたいと企画。希望者を募るとともに、会員制交流サイト(SNS)などでボランティアスタッフの参加を呼び掛けていた。「子どもたちが喜んでくれるのが一番。活動を継続し、支援の輪を広げたい」と話した。撮影した写真は後日製本して女性に贈る。

 アチャは、自身も児童養護施設出身の山本昌子さん(28)が、専門学校の先輩から振り袖姿の写真をプレゼントされたことをきっかけに、同じ境遇の人たちの力になりたいと2016年春に設立した。

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