仙台駅西口の冠水対策 雨水の「通り道」掘削中 市が工事公開

立て坑内の地中を北進するシールドマシン

 仙台市は9日、2019年の台風19号で冠水したJR仙台駅西口(青葉区)の内水氾濫対策として、昨年6月に着手した「広瀬川第3雨水幹線」掘進工事の現場を報道機関に公開した。雨水幹線は花京院地区から愛宕大橋付近の広瀬川につながる約2・4キロで、26年3月までの完成を目指す。

 五橋公園の工事拠点が公開された。直径10メートル、深さ8メートルに掘られた立て坑内で、円筒形の大型掘削機「シールドマシン」が花京院方面に向けて地中を北進していた。シールドマシンは直径2・3メートル、長さが10・9メートルあり、回転しながら掘り進んで雨水管を設置する。

 掘進工事は2月下旬に始まった。計画では23年3月にシールドマシンが花京院に到達する。翌4月から1年5カ月かけて今度は広瀬川まで南進する。雨水管は内径の最大が2・6メートルで、既存の1・65メートルに比べ1・5倍以上の大きさがある。

 市によると、10年に1度の発生が予想される1時間当たり52ミリの大雨でも浸水被害を防げる。過去30年間で最大の1時間当たり72ミリでも道路の冠水を20センチ未満に抑え、家屋の床上浸水を防止できるという。

 市は26年3月までに、雨水幹線に接続する導水管を駅西口や愛宕上杉通、若林区新寺地区など計1・7キロ整備する方針。全体の事業費は約75億円と見込む。

 台風19号豪雨では駅西口の商業施設「EDEN(エデン)」付近の青葉通が最大40センチほど冠水。市地下鉄仙台駅やエスパル仙台本館の地下に雨水が流入し、大きな浸水被害となった。

 市管路建設課の仲道雅大課長は「雨水幹線を整備し仙台駅西口の浸水被害を防ぐことで、市民生活や経済活動に良い効果をもたらせたらいい」と期待した。

掘進工事のため五橋公園に掘られた立て坑
雨水幹線の掘進工事を担うシールドマシン(市提供)

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