クマが人の生活圏に出没する傾向が強まる中、秋田県は本年度、ツキノワグマの総捕獲数の上限を2021年度の528頭から大幅に引き上げ、過去最多の年間1012頭にする。生息数の増加を抑制し、農作物や人身被害を防止する狙い。県の担当者は「人里に近づけない対策を取るなど共生を図りながら、頭数調整をしていきたい」と話す。
捕獲上限を設定する際の基礎となる県内の推定生息数は2000年度以降、1000頭前後で推移。県は環境省のガイドラインに基づき、推定生息数の12%を捕獲上限としていた。
だが自動カメラの導入など生息数調査の精度向上に伴い、20年度の推定生息数は4400頭に増加。食害や人身被害が頻発しており、独自に算出したクマの年間増加率を基に、捕獲上限を推定生息数の23%(1012頭)に引き上げた。
背景には、主に5~10月に人里周辺に設置した箱わなで捕らえる「有害捕獲」が大幅に増えて捕獲上限を上回り、11月~翌年2月が猟期の「狩猟」が減っていることもある。
県ツキノワグマ被害対策支援センターの近藤麻実主任は「狩猟にはクマに銃声を聞かせ、追い回すことで人への恐怖心を植え付ける効果がある。一定程度、継続して狩猟技術を維持することが必要だ」と語る。
有害捕獲と狩猟のほか、人への恐怖心を与える目的で春先に行う「個体数調整捕獲」を加えた総捕獲数の推移はグラフの通り。20年度は上限(528頭)を上回る659頭で、有害捕獲が551頭に上ったのに対し、狩猟は52頭だった。猟期前に捕獲上限に達し、狩猟の自粛要請を出した年度(09~16年)もある。
県は捕獲上限数などを定めた「第2種特定鳥獣管理計画」の第5次計画(22~24年度)を策定。上限数の引き上げにより、狩猟の機会を増やしたい考えだ。
近藤主任は「耕作放棄地の増加などでクマの生息域が人里に拡大し、被害が出ている。里山の手入れや食害防止の電気柵設置など人の生活圏に近づけない対策も必要だ」と話す。
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