(240)すかんぽや貸して戻らぬ一書あり/大島 雄作(1952年~)
田んぼの脇や土手に生えている背の高い草。茎は太く節があり、紅紫色の粒のような花を付けます。食用にもでき、そのまま茎をかじると酸味がするそうですが、私はかじったことがありません。そのすかんぽと取り合わ…
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。