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26、24、18歳の「消防団3兄弟」誕生 「少しでも人の役に立ちたい」

ポンプ車の前で肩を組む(左から)大翔さん、寛人さん、優人さん

 宮城県大崎市松山に今月、垣崎寛人さん(26)と木皿優人さん(24)、大翔(だいと)さん(18)の若手3兄弟の消防団員が誕生した。高齢化や人口減で人手不足に悩む消防団の窮状を打開しようと、3人は「地域防災の中核を担う消防団で技能を高めていきたい」と意気込む。

 3人は大崎市消防団松山支団第5分団(団員26人)に所属し、同市松山の新興住宅地2地区を担当する。市消防団には旧市町単位の7支団と、各支団に連なる57の分団があり、昨年4月時点の団員数は計2184人。定員充足率は県内各消防団の平均(83・9%)を上回る89・9%に上るが、1年で約40人減った。

兄の思いに弟が応える

 寛人さんと優人さんはともに建設会社勤務で、大翔さんは東北学院大工学部1年生。

 寛人さんは昨年4月、市消防団松山支団第5分団を束ねる義父垣崎利秋さんの誘いで一足先に入団した。火災予防活動などに取り組む一方、消防団の人手不足を実感。「住民の近くで活動する若手を入れなければ」と弟2人を勧誘した。

 2人は協力を決意。優人さんは幼少時から消防士になるのが夢だったといい、「野球で鍛えた体で放水など体力がいる仕事をこなし、少しでも人の役に立ちたい」と抱負を語る。大翔さんも意欲的だ。「高齢化が進めば街を守る人がいなくなる。大学生でも学業と両立してやっていけると同世代に伝えたい」

 団長を務める垣崎さんは「地域の過疎化と高齢化が進む中、本業の傍ら地域防災の要に志願してくれてありがたい」と感謝する。

 3兄弟は地域のパトロールや小型ポンプ車の操法訓練に励み、5月29日に市内で実施される水防訓練にそろって参加、実質的な活動デビューを果たす予定だ。
(この記事は「読者とともに 特別報道室」に寄せられた情報を基に取材しました)

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