八木山の坂を楽しく歩いてみませんか―。仙台市太白区の八木山地区でまちづくりに取り組む複数の団体が、地区内各地に歩数表示板を設置している。市地下鉄東西線の八木山動物公園駅前には、各表示板の場所が一目で分かる案内板も完成。表示板を確認しながら歩くことで、住民の健康づくりにも役立ちそうだ。
地区では、八木山連合町内会や地元の有志による団体などが、同駅を中心とした散策コースを七つ設けた。コースは540メートル(690歩)から、長いもので4キロ近い(5643歩)道もある。
歩数表示板はコースの複数箇所に掲げられ、前の地点から何歩歩いたか、次の設置場所まで何歩あるかなどを確かめることができる。全て歩き切ったときの歩数、消費カロリーも記されているという。
表示板の表情はそれぞれのコースで異なる。市八木山小を起点に八木山動物公園駅まで1010メートル(1440歩)を歩く「八木山坂ものがたり」コースの表示板は、人間の歩数を八木山動物公園にいるヤギやライオンの歩数に換算した数値も盛り込み、子どもの関心を引く。
歩数表示板を設置する取り組みは、東北工大の学生が太白区の魅力や課題を発見する方法を地域の人から学ぶ講座から始まった。講座は同大建築学部の不破正仁准教授が、同区と共同で2017年にスタートさせた。
まちを歩いて地図を作るワークショップの中で、学生が「八木山の坂の多さを逆手に取ったアピールができないか」と問題提起したのがきっかけ。講義に同席していた同区職員から、距離や歩数、消費カロリーを表記し、歩数アップを促す表示板を設置する取り組みに市が補助を行う「市まちなか歩数表示補助事業」の利用を勧められた。コメンテーターとして招かれていた八木山地区の住民も加わり、プロジェクトが動き出した。
19年から設置を始めた表示板は計43枚に上る。八木山地区まちづくり研究会は21年度、これまでの取り組みの集大成として、コースや各表示板の位置を分かりやすくまとめた案内板を完成させた。3月に八木山動物公園駅の西口と東口に1枚ずつ掲出した。
案内板はまちづくり研究会のアドバイスを受けながら、不破研究室の学生がデザインした。表示板作りも含め、八木山地区にあるさまざまな団体が携わった成果だ。同大大学院修士2年の轟木ひなさん(23)は「実際に現地を歩いて歩数を数え、動物公園にも協力してもらった。八木山の魅力を知るきっかけになってくれたら」と思いを語った。
表示板の設置は一段落したが、新しい散策路の開拓も構想中だという。事業に関わる地元のボランティアグループ代表の並河浩一さん(69)は「新型コロナウイルスが収束したら、地域のみんなでコースを歩くイベントも開催したい」と意気込んだ。
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