「生活保護 エアコン購入費支給せず」石巻市の処分、宮城県が取り消し

宮城県庁

 生活保護受給中の宮城県石巻市の50代女性にエアコンなどの購入費を支給しなかったのは違法だとして、宮城県は支給申請を却下した市の処分を取り消す裁決をした。市は制度上、裁決に異議を申し立てることができず、近く支給が決定する見通し。女性の代理人が25日に明らかにした。

 裁決書によると、女性は2019年10月、隣家の火事に巻き込まれ、暖房器具と冷風機が使えなくなった。女性は転居後、猛暑対策で厚生労働省が18年に出した通知に基づきエアコンなどの購入費の一部支給を求めたが、市は認めなかった。

 女性は県に20年7月と同年11月にそれぞれ審査請求した。県は今月19日、市の処分を「違法または不当」と判断した。

 女性は「温暖化でエアコンは必要最低限のものになっている。これを機にエアコンが受給世帯に普及してほしい」とコメントした。

 石巻市の担当者は「県の裁決に従う。今後は国の制度を確認しながら、適正な処分をしたい」と話した。

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