東日本大震災の津波で児童・教職員計84人が犠牲になった石巻市旧大川小の卒業生で団体職員永沼悠斗さん(27)=石巻市=が、あの日の教訓を発信する活動を新たに始めた。災害を「わがこと」と捉えてもらう旧校舎の案内を中心に、拡張現実(AR)やオンライントークといった手法を取り入れる。震災を知らない世代が増える中「参加しやすい環境を整え、より広く伝えたい」と意欲を示す。
永沼さんは4月2日、市震災遺構大川小で1回目の活動を行った。「上級生が下級生の面倒をよく見ていた」「運動会の地区対抗リレーでは保護者も一緒になって応援に熱狂した」。フェイスブックを通じて集まった約20人を前に、震災前の母校の様子を語った。
児童と教職員が津波襲来の直前まで校庭にとどまり、多くの命が犠牲になったことを紹介。約1時間かけて周辺を案内した。
大川小に通った当時のエピソードを多く交えるのは「参加者に自らの生活を重ね合わせてもらい、人生を一変させる災害の恐ろしさを深く理解してほしい」との思いからだ。参加者からは「新しい視点で学べた」と声をかけられた。
永沼さんは震災の津波で大川小2年だった弟(8)と曽祖母(88)、祖母(65)=いずれも当時=を失い、石巻市長面地区にあった自宅を流された。児童遺族らでつくる「大川伝承の会」が2016年12月から月1回開く定期ガイドで案内役を務めてきた。
年月を経るごとに震災を知らない世代が増える状況に危機感を抱く。「防災って大変なことだと思われれば誰も関わらなくなる。楽しみも取り入れながら参加のハードルを下げたい」と新たな活動を企画した。定期ガイドも続ける。
毎月第1土曜に開催する。次回の5月7日はARを使い、大川小周辺の風景と震災前の思い出に関する文字情報をスマートフォンの画面に映しながら現地を巡る。3回目以降は他の被災地の団体とオンラインでつなぎ、震災遺構をテーマに語り合うことも検討する。
永沼さんは「校歌の歌詞や敷地内の壁画にあるように、大川小は未来をひらく場所。新しい伝え方を見つけるため挑戦したい」と語る。参加無料で予約不要。自身のフェイスブックページで詳細を発信する。
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