連休明けの子どもに目配りを 疲れ出やすい時期、「休む」選択肢も

 大型連休明けは、4月に新たな環境で学校生活を始めた子どもたちの心身に疲れが出やすい時期だ。不登校につながることも少なくない。連休をどう過ごし、大人はどんなことに目配りすべきか。東北大大学院教育学研究科の若島孔文教授(臨床心理学)に聞いた。
(聞き手は報道部・庄子晃市)

不登校になることも

 -大型連休は児童生徒にとってどんな時期か。

 「4月は進学やクラス替えで環境が変わり、子どもたちなりに結構気合を入れて登校している。そうして頑張った疲れが大型連休は出やすい」

 「不登校傾向のある児童生徒の何割かは、4月に再び学校に通い始める。新年度を区切りに気持ちを奮い立たせて登校するが、無理している場合もあり、連休明けにまた不登校になるパターンが見られる」

 -連休中の過ごし方で心掛けるべきことは。

 「新型コロナウイルス禍の影響もあって、ゲームをしたりテレビを見たりして自宅で受動的に過ごす時間が多くなるかもしれない。活動量の低下が習慣になると、学校再開時に朝起きるだけでエネルギーを使ってしまう。1、2日はだらけても、朝に起きてご飯を食べ、服を着替えて過ごすことが大事だ」

 「旅行やイベントに出掛けなくても、身近な公園や自然の中に行き、活動量を下げないよう心掛けてほしい。外出してちょっとした『ねた』を見つければ、友達に話そうと学校に行くきっかけにもなる」

活動量を増やしたい

 -保護者や周りの大人は何に気を付けたらいいか。

 「子どもの内面の問題に気付くのは、親でもすごく難しい。例えば、自殺予防に関する研究でも親の評価と子ども自身の評価は一致せず、なかなか捉えられない。うちの子は大丈夫だ、心配だとかにこだわり過ぎず、活動量を増やすことを意識したほうがいい」

 「連休明けに腹痛や頭痛、行きたくないなどの訴えがあれば、取りあえず休ませていい。背景や対処法は一人一人違うので、学校や専門機関に相談してほしい。不登校が増えて身近な問題になったこともあり、親が相談する際の心理的ハードルは、かなり低くなっている」

      ◇     
 不登校やいじめなどに関する主な相談窓口は表の通り。

[わかしま・こうぶん] 東北大大学院教育学研究科博士課程修了。立正大大学院准教授、東北大大学院教育学研究科准教授などを経て2020年から現職。仙台市教委の学校生活支援巡回相談員などを務める。石川県生まれ。50歳。

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