「劇場のない町でダンス身近に」宮城・亘理に移住のダンサーが7、8日に新作公演

 宮城県亘理町の地域おこし協力隊員として、今年1月に兵庫県から移住したダンサー本城祐哉さん(25)が7、8日、自身が作、演出、振り付けを手がけた新作「you,phantom(ユー・ファントム)」を町内の悠里館で公演する。作品には「劇場のない町で地元の人にダンスを身近に感じてほしい」という本城さんの願いが込められている。

舞台稽古でダンスの動きを確認する本城さん(左)と貴島さん =4月30日、亘理町の悠里館

「出会いと別れ」がテーマ

 公演は同町荒浜地区を拠点に文化、観光、防災の視点からまちづくりを進める「ワタリ・トリプルC・プロジェクト」が主催する。

 同作は「つながり」や「出会いと別れ」がテーマ。引っ越し作業の真っ最中の場面で、男女の会話がすれ違う様をコンテンポラリーダンスとせりふで描く。

 本城さんと、親交のある大阪市のダンサー貴島佳子さんが出演する。本城さんは「コンテンポラリーダンスを観劇したことがない人にも、踊りの美しい身体の動きや、せりふが織りなすストーリー展開を楽しんでもらいたい」と語る。

 兵庫県川西市に生まれ、4歳でクラシックバレエ、6歳からジャズダンスとタップダンスを始めた。国内外のダンスイベントに出演するなどしてきたが、ダンスを通じたまちづくりに興味を持ち始め、トリプルC・プロジェクトが進む同町の協力隊員に応募した。

 亘理に住んで約4カ月。鳥の海湾の波や阿武隈川の流れを目にし「自然のエネルギーが強い土地」と感じているという。「暮らす環境によって体の状態は変わる。自分の作品にも還元されていくと思う」と本城さん。芸術とエンターテインメント性のバランスを大切にした作品づくりに挑む。

 上演は約50分。7日は午後3時半と7時半、8日は午後1時半と5時半に開演する。入場料500円。亘理町民は無料。未就学児の観覧はできない。連絡先はプロジェクト事務局0223(33)2070。

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