東北大発の計算手法で物流倉庫効率化へ シグマアイ、包装資材の高速と連携

 東北大で開発した計算手法を生かして産学連携を目指すシグマアイ(東京)は9日、包装資材商社の高速(仙台市)と提携し、物流倉庫内の作業効率化に向けた実証実験を高速関東物流センター(千葉県柏市)で始めたと発表した。

実証実験が行われる高速の関東物流センター=千葉県柏市

 センターでは、スーパーで使われる食品トレーや値引き用シール、果物を入れる袋など商品約4000種を保管。シグマアイは商品の大きさや重さ、倉庫内の保管位置、出し入れ頻度などの情報提供を受け、最適な配置を割り出す。解析には膨大な選択肢の中から最適な組み合わせを見つける東北大発の計算手法「量子アニーリング」を用いる。

 使用頻度の高い商品を搬出口近くに置くなどレイアウトを改善。作業員の移動距離と所要時間を半減させるとともに、負担軽減やミス防止につなげる。今月以降に計算結果に基づいて配置を変え、秋までに効果を検証する。

 シグマアイ代表取締役の大関真之東北大大学院教授は「社員がより働きやすく誰もが活躍できる場を創出して、高速の事業拡大に貢献したい」と意気込む。

 シグマアイは東北大発のスタートアップ企業として2019年4月に設立。量子アニーリングの研究成果を社会に還元するため三井化学、ソニーなどと連携実績がある。

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