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(280)甘くなれ甘くなれとや袋掛/藤 英樹(1959年~)

 新聞社の記者で職場句会に参加していた作者。定年退職を機に、念願だった松尾芭蕉の『おくのほそ道』を歩いてたどる旅に出る。「袋掛」は果樹の実を害虫などから防ぐため一つ一つに紙袋をかぶせる作業。那須辺りで詠んだ句で、梨か葡萄(ぶどう)の種類か。作業する人から、「甘くなれ」と声をかけながらやっていますと聞…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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