(281)夏の夜は水に明けゆく別れ哉/小宮豊隆(1884~1966年)
「ヘリ-ゲル氏送別会五軒茶屋」の詞書(ことばがき)がある。現在の仙台市若林区河原町がその辺り。割烹(かっぽう)料亭に泊まって送別したのだろう。早朝、広瀬川がしらじらと明けてゆく。別れの寂しさをさらりと。オイゲン・ヘリゲル(ヘリ-ゲル)は『日本の弓術』で有名。東北大で一時期教壇に立った。作者の小宮豊…
関連リンク
- ・(280)甘くなれ甘くなれとや袋掛/藤 英樹(1959年~)
- ・(279)緑陰を出ればわが影新たなり/日下節子(1939年~)
- ・(278)葉桜や最上階に哲学科/柏原 眠雨(1935年~)
- ・(277)音楽の誕生五月の雲割つて/江藤 文子(1947年~)
- ・(276)濡れをるか泉の底の石の粒/島田 牙城(1957年~)
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