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(283)目つむりていても吾(あ)を統(す)ぶ五月の鷹(たか)/寺山 修司(1935~1983年)

 鷹は一語で冬の季語だが、ここでの「五月の鷹」は、季節を越えて作者の心の奥底に棲(す)みついている存在であろう。その目をつむる鷹は、自分を支配している。いつしか目をつむっているのは自分自身ともなり、まなうらの闇を共有して作者と鷹はつながる。それは、きっと誰もが持っている、畏(おそ)れを込めた強さへの…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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