(283)目つむりていても吾(あ)を統(す)ぶ五月の鷹(たか)/寺山 修司(1935~1983年)
鷹は一語で冬の季語だが、ここでの「五月の鷹」は、季節を越えて作者の心の奥底に棲(す)みついている存在であろう。その目をつむる鷹は、自分を支配している。いつしか目をつむっているのは自分自身ともなり、ま…
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