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(285)頬杖の机上青野に続くかな/小檜山 繁子(1931年~)

 雪解け後の春の野、秋の草花揺れる花野、冬の枯野と、野原の表情も季節で豊かです。夏の青野は背の高い草が生い茂り、草の青くささが鼻孔を突きます。机で考え事でもしているのでしょうか。頬づえをつき、視線は窓の外にある青野に向けられています。机が野原と地続きになっているという発想の豊かな句ですが、実際ではな…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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