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(287)笠嶋はいづこさ月のぬかり道/松尾 芭蕉(1644~1694年)

 「さ月」は漢字で書くと皐月または五月。俳句で「五月」と出てきたら、ゴガツと読んでは間違いのこともある。五月雨はサミダレ。梅雨の雨であって新暦5月の雨ではない。この句は新緑ではなく、梅雨のジメジメの頃の句なのだ。芭蕉は『おくのほそ道』の旅行で、歌仙の藤原実方の亡くなった笠島(名取市愛島)に寄るのを楽…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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