仙台圏4病院再編、候補地の一部が津波浸水域に 「造成で対応可能」と名取市

一部が浸水想定域となっている名取市植松入生の新病院建設候補地=7日午後

 宮城県が主導する仙台医療圏4病院再編構想を巡り、名取市が提案した新病院候補地の一部が、県の公表した最大級の津波浸水想定で浸水域に入っていたことが7日、分かった。名取市も一部が浸水域に含まれることを把握しており、盛り土などの建築時の造成で津波のリスクは回避できると説明する。

植松入生地区の約4・8ヘクタール

 名取市が提案した候補地は同市植松入生(いりゅう)地区の民有地約4・8ヘクタールで、仙台赤十字病院(仙台市太白区)と県立がんセンター(名取市)を統合して新設する新病院の移転を想定する。

 市によると、県の浸水深データでは候補地の東側が1~3メートル、南側が30~50センチの浸水想定となった(地図)。国道4号に面した西側の敷地は浸水域に含まれなかった。

 国道4号は、候補地の南から約1キロにわたって30センチ未満~3メートル浸水する想定となった。

 市は、県の5月10日の津波想定の公表を受け、内部で対策を検討。候補地内の浸水場所を国道4号と同程度の高さに造成することで対応できると判断した。

 候補地へのアクセス道路が浸水した場合の患者、医療物資の搬送について、病院誘致担当の小平英俊企画部長は「国道4号の北側は浸水を免れるのでアクセスは確保できる。4号は幹線道路であり、南側も早期に緊急車両が通行できるようになるだろう」と説明する。

 仙台医療圏の4病院再編構想では5月27日、名取、富谷両市が建設候補地を県に提案。県は2022年度中の再編統合の基本合意を目指している。富谷市は、東北労災病院(仙台市青葉区)と県立精神医療センター(名取市)を合築する候補地として、同市明石台地区を提案した。

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