宮城県栗原市で唯一、分娩(ぶんべん)施設を備えた同市築館のささき産婦人科クリニックが9月末で産科を終える。医師とスタッフの年齢や体力などを考慮して決めた。婦人科は継続する。佐々木裕之院長(66)は「妊婦健診は続けるので近隣の病院と連携し、安心して出産できる環境を整えたい」と語る。
クリニックは1995年に開業。27年間で約8000人の新生児を取り上げ、ピーク時は年約420人のお産があった。最近は年120人ほどで推移し、市内の出生者の約3分の1のお産を一手に引き受けた。
産科終了を意識したのは65歳を迎えた昨年6月ごろ。佐々木院長が発熱で数日入院した後、2人いる助産師の1人が体調を崩して入院した。綱渡りで診察や分娩を続けたものの、夜間を含む24時間365日の受け入れ態勢の維持に限界を感じたという。
今年10月以降、市内の分娩施設はゼロになるが、佐々木院長は「約20キロの距離に基幹病院があり、病院間の連携が進んだので心配することはない」と話す。
連携するのは大崎市民病院(大崎市)と石巻赤十字病院(石巻市)、岩手県立磐井病院(一関市)。分娩と健診の役割を分け、共通診療ノートを利用して検査情報などを共有する。
佐々木院長は「生まれる瞬間に立ち会えなくなる一抹のさみしさはあるが、助産師もいるので丁寧なケアを続けたい」と話す。
県内の分娩施設は今月1日現在で33施設。2012年より16施設も減少した。栗原市では04年に市栗原中央病院が分娩をやめ、クリニックが唯一の分娩施設になっていた。
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