「介助犬」東北ではわずか4頭 6県キャラバン、宮城からスタート

靴と靴下を脱ぐ動作を助ける介助犬の実演=宮城県庁

 手足が不自由な人の日常動作を助ける「介助犬」の育成に取り組む日本介助犬協会(横浜市)は20日、東北6県を巡回する啓発活動を始めた。複数県を回る「キャラバン」は初めてで、宮城を皮切りに7月1日まで各県庁所在地で認知度向上を目指す。

協会、利用増や育成目指す

 宮城県庁(仙台市青葉区)で出発式があり、介助犬が作業を実演した。協会で広報を担当する礒貝歩美さん(32)が車いすに座り、「テイク」「ギブ」などと声で指示すると、地面に落ちた鍵を拾ったり、靴と靴下を脱がしたりした。

 厚生労働省によると、4月1日時点で盲導犬は全国で848頭いるのに対し、介助犬は58頭しかいない。東北では岩手2頭、宮城1頭、秋田1頭にとどまる。

 行政の障害者福祉担当者も介助犬について詳しく知らず、問い合わせに対応できないケースが多いという。礒貝さんは「介助犬が非常に少ないのも一因。キャラバンを通じて利用希望者を増やし、育成に不可欠な寄付集めにもつなげたい」と話す。

 出発式にはトップレベルのパラカヌー選手で、今年2月に認定された県内唯一の介助犬オン(雄、3歳)を相棒とする我妻進之さん(51)=仙台市青葉区=も出席。「介助犬のおかげで一人で外出できるようになり、新たな出会いとともに世界が広がった。障害者の社会参加を支える大きな存在であると知ってほしい」と語った。

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