(313)「いい晩だ」父のひと声ほたる舞ふ/黒田 杏子(1938年~)
東京で暮らしていた作者は、戦争で栃木県に疎開、1951(昭和26)年に父親が医院を新築した時は中学1年生だった。掲句はその頃の蛍の思い出。同時作に<青田より定刻にくる青ぼたる><箸を置き電燈を消すほ…
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。