(314)ほうたるに逢はず山河のほのぼのと/阿部みどり女(1886~1980年)
蛍狩りに行ったが蛍を見ることはかなわなかった。「ほうたる」と童謡のように伸ばした言い方が、おおらかな自然描写におかしみを与える。たとえ蛍に合えなくとも、星明かりに照らされた山河はほのぼのとその輪郭を…
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