(314)ほうたるに逢はず山河のほのぼのと/阿部みどり女(1886~1980年)
蛍狩りに行ったが蛍を見ることはかなわなかった。「ほうたる」と童謡のように伸ばした言い方が、おおらかな自然描写におかしみを与える。たとえ蛍に合えなくとも、星明かりに照らされた山河はほのぼのとその輪郭を…
関連リンク
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。