(320)濯ぎたる櫛の音色の泉かな/さ青(1979年~)
想像力を刺激する句。身も蓋(ふた)もなく解釈してしまえば湧水で櫛(くし)を濯(そそ)いだら、洗う音と本来の水音が混ざったということになるだろうか。しかしこう詠まれてみると、さらさらと湧く泉の水音と梳…
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。