(324)黄蝶から黄のチューリップが遠い/栗林 浩(1938年~)
蝶(ちょう)がチューリップへ飛ぶように見えたのでしょうか。距離があり、止まるまでは時間がかかりそうです。一部が同じものを提示されると、私たちは違いについて考え始めます。淡い蝶の黄色と鮮やかなチューリ…
関連リンク
- ・(323)涼風を吹き分ちをる柱かな/大峯あきら(1929~2018年)
- ・(322)夜濯(すすぎ)に道着の藍の匂ひけり/浅川 芳直(1992年~)
- ・(321)富士を去る日焼けし腕の時計澄み/金子 兜太(1919~2018年)
- ・(320)濯ぎたる櫛の音色の泉かな/さ青(1979年~)
- ・(319)汗拭くをゴリラに恥じてまた拭う/寺井 谷子(1944年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。