(338)蜘蛛を逃すつかのま風のなかにいる/原 麻理子(1987年~)
歩いていると、ブワッと顔に嫌な感触。納豆の糸みたいに蜘蛛(くも)の巣が顔に付くことがある。最悪だ。とっさに振り払うと、おや、蜘蛛。触るのも嫌なところをそっと逃してやる。顔に付いた糸が取れて、すうっと…
関連リンク
- ・(337)みづうみのみなとのなつのみじかけれ/田中 裕明(1959~2004年)
- ・(336)点滴や梅雨満月の高さより/石寒太(1943年~)
- ・(335)おちんこも欣々然と裸かな/相島 虚吼(きょこう)(1867~1935年)
- ・(334)捻挫して少年の夏終はりけり/新庄 八重(1927~2022年)
- ・(333)泳ぐなり水没都市の青空を/堀田 季何(1975年~)