(340)かんたんな名前に生くる涼しさよ/成田 一子(1970年~)
最近では「親ガチャ」などという強烈な造語もあるようだが、一生付き合うことになる名前も自分で決めたのではない。親からの最初の贈り物と言われても、名前のイメージや、難解な読み、いわゆるキラキラネームなど…
関連リンク
- ・(339)昼顔や嫌ひな人に会ひにゆく/廣瀬 悦哉(1959年~)
- ・(338)蜘蛛を逃すつかのま風のなかにいる/原 麻理子(1987年~)
- ・(337)みづうみのみなとのなつのみじかけれ/田中 裕明(1959~2004年)
- ・(336)点滴や梅雨満月の高さより/石寒太(1943年~)
- ・(335)おちんこも欣々然と裸かな/相島 虚吼(きょこう)(1867~1935年)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。