仙台市「救急搬送困難」139件で過去最多 新型コロナで保健所業務も逼迫

(写真はイメージです)

 仙台市は2日、救急車の到着後も搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が、7月25~31日の1週間で過去最多の139件に達したことを明らかにした。3月21~27日に確認された112件を更新した。新型コロナウイルスの感染疑いのある患者搬送も38件に上り、最も多かった7月18~24日の22件を超えた。

 郡和子市長は定例記者会見で、市消防局が予備の救急車も出動させて搬送業務を継続している状況を説明。「熱中症もあり、救急隊員は各消防署に戻ることなく、そのまま次の搬送に向かっている。業務はかなり厳しい状況にある」と危機感を示した。

 7月後半以降の新規感染者の急増を受け、市保健所の業務も逼迫(ひっぱく)する。郡市長は「この状況が続けば、保健所だけで自宅療養者の健康観察を担いきれない」と強調。看護師の資格を持つ外部人材の活用や業務の民間委託の拡充を検討する。

 宮城県は近く「BA・5対策強化宣言」を出す。郡市長は「抗原検査キットの配布事業も可能となる。発熱外来など医療機関の負担軽減につながる」と県の判断を評価した。宣言の具体的な内容を確認した上で、市独自の対策を講じたい考え。

 宣言は、都道府県が高齢者や基礎疾患のある人に感染リスクの高い場所に行かないよう協力要請できる。

 3年ぶりに通常規模で開催される仙台七夕まつり(6~8日)について「専門家の意見を聞き、感染対策をしてきた。リスクの高い祭りという認識はない」と指摘。重症化リスクなどに応じ、市民一人一人が参加方法を模索するよう呼びかけた。

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