オミクロン株で増える自宅療養、必要な備えは?

 新型コロナウイルスのオミクロン株による感染急拡大を受け、仙台市でも自宅療養者が急増している。重症化リスクの低い39歳以下は原則、自宅療養となる。家から出られない場合、事前にどんな備えが要るのだろう。食料は? 日用品は? ごみ捨てのルールも合わせて紹介する。(編集局コンテンツセンター・佐藤琢磨)

オミクロン株の感染拡大により、自宅療養者が増えている仙台市

食料や日用品は2週間分の備蓄を

 仙台市の自宅療養者は2月15日時点で2612人。市内の療養患者の約8割を占め、増加傾向に歯止めがかかっていない。仙台市では、患者は発症日から最低10日間、無症状でも検体を採取した日から7日間は自宅での療養となる。家族など濃厚接触者も不要不急の外出自粛を求められる。

 仙台市は1週間程度の食料と日用品を配給するが、同居する家族は対象外だ。ネットスーパーや宅配で注文しても配達はほとんどが翌日以降。当座の分は自ら用意しておきたい。

 東京都の福祉保健局は、感染に備えて家族全員の食料と日用品それぞれ2週間分の備蓄を勧める。

 自宅療養中の食料として挙げるのは(1)スポーツ飲料、ゼリー飲料など水分補給ができるもの(2)レトルトのおかゆ、パックご飯、乾麺など体調がすぐれなくても食べやすいもの(3)即席スープやインスタント食品、冷凍食品など調理不要で簡単に食べられるもの。日用品はトイレットペーパーやティッシュペーパー、ごみ袋などのほか、乳幼児がいる世帯では紙おむつなどの衛生用品も欠かせない。

(東京都福祉保健局ホームページより)
(東京都福祉保健局ホームページより)

空き缶などは分類せず家庭ごみに

 10日間の療養となれば、気になるのはごみの問題。庭やベランダに置く余裕がない家庭もある。乳幼児がいれば紙おむつも大量になり、臭いも気になる。

 仙台市健康福祉局感染症対策室の担当者は「心苦しいが自宅で保管し、療養解除になってから捨ててほしい」と話し、集積所に立ち入らないよう求める。保管が難しいときは、玄関先に置くなど対面を避け、同居していない家族や友人に運んでもらうよう提案する。

 収集を担当する市環境局は、患者が使った缶や瓶、ペットボトルといった資源物はあえて分類せずに家庭ごみとして出すよう呼び掛ける。その際、指定のごみ袋に入れる前にビニール袋に密閉するなど、手指のアルコール消毒と合わせて感染防止策を徹底したい。

 市内の30代女性は2月上旬、長男(5)が陽性判定を受けた。自身と夫、長女(2)が濃厚接触者となり、家族全員で10日ほど自宅マンションにこもった。ごみはベランダに置いていたが、消毒液などが足りなくなり友人に頼んで届けてもらったという。

 女性はこう振り返る。「いつ誰が感染してもおかしくない。十分に備蓄していても、緊急に必要な物も出てくる。互いに助け合えるよう日頃から友人と話をしておくことが大事だと感じた」

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