サンマ漁の安全航海と大漁願う 気仙沼港で「出船送り」 不安な船出にも力合わせて

福来旗を振る市民らに見送られ、警笛を鳴らして勇ましく出港する大型サンマ船=17日午前10時55分ごろ、気仙沼港

 宮城県気仙沼市の気仙沼港を基地にする大型サンマ船の「出船送り」が17日、同市魚浜町の岸壁であった。サンマ漁を取り巻く環境は厳しく、関係者は安全航海と大漁を切実に願った。各船は前線基地である北海道の花咲港で20日の漁解禁に備える。

 出港したのは9隻。太鼓や笛が鳴り響く中、集まった乗組員の家族や市民が「福来旗(ふらいき)」と呼ばれる小旗を振って見送った。新型コロナウイルス対策で恒例の餅まきは取りやめた。

 サンマ漁は近年、深刻な不漁にあえぐ。気仙沼港の昨年の水揚げ量は前年比51・3%減の2222トンで過去最低を更新。2014年には2万7218トンで本州1位を記録したが、資源減少により大幅な落ち込みが続く。

 ロシアのウクライナ侵攻を背景に燃料も高騰する中、各船は拿捕(だほ)を警戒し日本と関係が悪化するロシアの海域を避けて北海道東沖の漁場と花咲港を往復する。距離は通常の1・5倍以上に上るという。

 11隻の船団を束ねる第81豊清丸(199トン)の中舘捷夫漁労長(80)は「苦しい時こそ腕の見せどころ。食卓に良いサンマを届けられるよう一致団結して臨む」と語った。

安全航海と大漁を願う「出船送り」

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