(355)流燈(りゅうとう)や一つにはかにさかのぼる/飯田 蛇笏(1885~1962年)
送り盆に燈籠(とうろう)を川に流し、死者の供養とする流燈会。川下へと流れ去る燈籠を目で追っていると、急にその一つが逆方向に動いた。これは、川の途中に渦のような所があり、流れが急に変わったか、また目の…
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