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(369)いわし雲いわし無数が空に飢ゑ/宮坂 静生(1937年~)

 いわし雲は巻積雲といい、高積雲のひつじ雲より高い所にある、薄く、すぐに消えてしまう雲です。実りの秋、気持ちのいい空に対して、飢えという逆の印象を作者は見いだしています。飢えはひとりのものではなく、無数のいわしたちのものです。空のいわしは何を食べているのでしょう。数が増え過ぎたのか、環境が変わったの…

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