(378)仮の世に住めばまことや小鳥来る/小檜山 繁子(1931年~)
仮の世とは私たちが生きるこの世のことです。命のはかなさや次々と移り変わる世界の無常を言い表したものですが、古典の仏教観も含まれた表現でしょう。しかし今を生きる私たちの人生が仮のものと言われるのは違和…
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