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(380)長き夜や魚の切り身のごと眠り/松本 てふこ(1981年~)

 涼しくなってきたが床に入るとまだ少し暑く、タオルケットに中途半端に丸まるように寝ている、そんな姿だろうか。眠りに落ちていく際の自己客観視とも、そばで眠る人の描写とも読めるが、妙な納得感。寝巻(ねまき)のダボっとした感じも、切り身っぽい。夜がだんだん長くなってゆくので「秋の夜長」と言われるわけだが、…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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