宮沢賢治肉筆「雨ニモマケズ」の手帳公開 花巻の記念館で25日まで

 宮沢賢治(1896~1933年)が晩年に詩「雨ニモマケズ」をしたためた手帳が、岩手県花巻市の宮沢賢治記念館で公開されている。東北での公開は6年ぶり。賢治の肉筆を一目見ようと、連日ファンが訪れている。25日まで。

 手帳は縦13・1センチ、横7・5センチ、全165ページ。詩は10ページにわたり赤茶けた紙面に鉛筆で、角張った特徴的な文字が書き連ねられている。震えるような筆跡も見られ、賢治が亡くなる2年前の1931年11月に記されたとされる。

公開中の詩「雨ニモマケズ」が書き残された賢治の手帳=19日

 19日は、賢治の弟故清六さんの孫で手帳を保管するカフェ林風舎(花巻市)の社長、宮沢和樹さん(58)の記念講演会があった。詩のエピソードや、花巻ゆかりの彫刻家高村光太郎との交流を紹介した。

 宮沢さんは詩の後半に「行ッテ」が多用されていることに触れ、実際に行動することを重視する賢治の価値観を説明。「難解な作品が多い一方で、手帳の言葉はストレート。他人に見せるためでなく、自分の中にうずまく思いを吐き出したのだろう」と推測した。

 午前8時半~午後5時。入館料は一般350円、高校生・学生250円、小中学生150円。連絡先は記念館0198(31)2319。

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る