(382)落し水鯰(なまず)も落ちてゆきにけり/太田土男(1937年~)
「落(おと)し水」は、稲刈りの前に畦(あぜ)の水口を切って水を流し去ること。田を乾かし稲刈り機を動きやすくする。しかし田んぼに暮らしていた動物たちにとっては一大事だ。鯰は川の水を引く田植えの時期に川…
関連リンク
- ・(381)酒止めようかどの本能と遊ぼうか/金子 兜太(1919~2018年)
- ・(380)長き夜や魚の切り身のごと眠り/松本 てふこ(1981年~)
- ・(379)ロックスターみな生きてゐる敬老日/上野 犀行(1972年~)
- ・(378)仮の世に住めばまことや小鳥来る/小檜山 繁子(1931年~)
- ・(377)目つむればここまでが指そこから桃/黒岩 徳将(1990年~)