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(382)落し水鯰(なまず)も落ちてゆきにけり/太田土男(1937年~)

 「落(おと)し水」は、稲刈りの前に畦(あぜ)の水口を切って水を流し去ること。田を乾かし稲刈り機を動きやすくする。しかし田んぼに暮らしていた動物たちにとっては一大事だ。鯰は川の水を引く田植えの時期に川から来て産卵し、そのまま周辺の用水路に残るものがいる。鯰まで落ちる水の勢いとはすごい。田んぼは日本人…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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