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<防災士記者 新・備えのコンパス(8)>揺れ感じなくても避難を

 1月にトンガで起きた海底火山の大規模噴火では、気圧変化の影響で津波が発生しました。波ははるか遠く離れた日本沿岸にも到達し、東北でも養殖いかだに被害が出たり、電車が運転を見合わせたり、生活に大きな影響が出ました。

 遠くで発生した津波が海を渡って日本に達することがあります。これを「遠地津波」と言います。1960年のチリ地震津波では、南米チリで発生した津波が、22時間かけて日本に到達。岩手、宮城両県などで142人が犠牲になりました。当時を知る家族やご近所さんがいたら、体験談を聞いてみてください。

 津波注意報が出たら、揺れを感じなかったとしても海から離れてください。津波は50センチで大人を押し流し、1メートルで木造家屋を破壊する力があります。到達時刻を過ぎても、注意報が解除されるまでは、絶対に海に近づいてはいけません。

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