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<防災士記者 新・備えのコンパス(9)>聴覚障害者の情報伝達に配慮を

 大災害の発生直後、停電したり通信状態が悪かったりすると、命を守る情報は主に防災無線や自治体の広報車、消防団の呼び掛けなど、音声で伝えられます。東日本大震災でもこのような状況になり、聴覚障害者には災害情報や防災情報が届きませんでした。

 一般の人が、聴覚障害者とコミュニケーションを取るには、筆談が手軽で確実です。筆記用具とノートや付箋を用意しておきましょう。家族や知人に安否情報や避難先などの伝言を残す用途にも応用できます。

 ペンや紙がない場合は、空中に指で文字を書く方法もあります。

 河北新報社は、災害時の聴覚障害者との対話を補助するため、避難など被災直後の対応を尋ねる質問に「はい」「いいえ」の選択肢を付けた指さし会話シートを作りました。オンラインニュースから無料でダウンロードできます。防災訓練などで使ってください。

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