(441)雪国に住み食べもののみな薬/大畑善昭(1937年~)
作者は岩手の俳人。同郷なのでひしひしと実感が湧きます。医食同源という言葉もありますが、食べ物が薬とは食事によって体を調え、病気を予防しようという考えでしょう。それが雪国でより強調されています。食べ物が枯渇した時はもちろん、なんでも豊かに食べられる時は医食同源という言葉は湧きません。厳しい冬で食料が…
関連リンク
- ・(440)冬青空一角切って胸に貼る/高野ムツオ(1947年~)
- ・(439)一本の枯木となりてあらがえり/湊楊一郎(1900~2002年)
- ・(438)森に入るやうに本屋へ雪催/篠崎央子(1975年~)
- ・(437)もがり笛風の又三郎やあーい/上田五千石(1933~1997年)
- ・(436)橙(だいだい)の灯いろしぼれり牡蠣(かき)の上/飴山實(1926~2000年)