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たこ焼き、仙台人は塩こしょう味がお好き? 創業40年「かぜの子」に1番人気のルーツを聞いた

ふわとろのたこ焼きが焼き上がるまで

 仙台市の老舗たこ焼き店「かぜの子チェーン」では定番のソースを抑え、塩こしょうが1番人気だそうです。本場・大阪の人が驚くメニューはどのように生まれたのでしょうか。社長の成田敏彦さん(69)に店のルーツを尋ねました。(編集局コンテンツセンター・佐藤理史)

「ふわとろ」まるで明石焼き

 午後4時、青葉区上杉の店舗に明かりがともる。この道43年、成田さんが鉄板の前で巧みにピックを操り、たこ焼きを返す。緩めの生地は、魔法をかけられたようにかわいらしい球体に変わった。

 熱々を口に運ぶ。ふわとろの衣と、ぷりぷりのタコが絶妙な食感の調和を生む。外側が茶色でカリカリの大手チェーンとは正反対。兵庫県明石市の名物明石焼きに近い印象だ。

 3店で年間約5万パック、45万個を売り上げる。成田さんは「うちのが特別白いとか、やわらかいとか思ったことはない。他を手本にしたり比べたりせず、自分が食べて、おいしいものを追い求めて…

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