(444)一時を委ね小春のカフェ・オ・レ/小山正見(1948年~)
暦の上では立冬を過ぎましたが、厳しい寒さは訪れない穏やかな日を小春日和といいます。これから始まる本格的な冬に備える時期です。小春日に入った喫茶店か、あるいは自宅で一息をつく時、温かでほっとするカフェオレを淹(い)れました。それぞれの人生に大事小事があり、重い日々を抱える人もいます。それらすべてを一…
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- ・(440)冬青空一角切って胸に貼る/高野ムツオ(1947年~)
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。