(445)巨石文明滅びてのこる冬青空/仲寒蝉(1957年~)
「巨石文明」は、イギリスのストーンヘンジのような巨石を使った構築物が特徴の新石器時代の文明。巨石群がなぜ造られたか、そしてなぜ滅びたかは今も謎で想像をかき立てる。今、遺跡の上には青く透徹した冬空が広がっているだけである。地球温暖化、パンデミック、核戦争などの問題が山積みする現代文明も、滅亡の危機と…
関連リンク
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。