(448)駅の名を見る狩人が降りてより/能村研三(1949年~)
冬の山間部を走るローカル線の旅である。1両か2両編成の小さな列車がぽつりぽつりと停車する駅は、いずれもひっそりとしている。ある駅で背中に猟銃を担いだ狩人がホームに降りた。それまで車窓の自然に見入っていたが、ふと駅の名前が気になる。この近くに鳥獣が生息する狩猟場があり、これから狩人と動物たちの生死の…
関連リンク
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。