(449)枯芒船とは別に揺れゐたり/小山玄紀(1997年~)
日光を享(う)けて銀色に輝く芒(すすき)。手前に浮かぶ(あるいは自分の乗っている)船。芒は風に揺れ、船は水の波によって揺れている。波は風によって立つ。風に揺れる芒と波に揺れる船、どこか共鳴しているようだ。気付いてみると妙に気になる。この「妙」が俳句にとっては大切なのだ。そうそう、水辺に生えるのは芒…
関連リンク
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。