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(451)大戦起るこの日のために獄をたまわる/橋本夢道(1903~1974年)

 作者は自由律の俳人で、1941年に新興俳句弾圧事件で逮捕され2年余拘留された。掲句は、獄中で米英への宣戦布告を知った日の作。俳句を詠んだだけの自分がなぜ獄にいるのか。この戦争のためだったのかと無念と憤怒の思いである。ひらがなで書く「たまわる」は皮肉だ。夢道は、農民や労働者の厳しい現実を詠むプロレタ…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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