(456)海に雪心にルビをふるごとく/髙橋健文(1951年~)
海に降る雪は不思議です。空からは無限とも言える数の雪が降りますが、海面に触れればすぐ融(と)けて消えてしまいます。ルビは文章の読み方を示すために脇に添えられる文字です。心の中の言葉は本人にしか聞こえませんが、ルビが振られるというと自分の中で意味を噛(か)み締めたり、捉え直したりしているように思いま…
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