(459)冬銀河長湯の夫を忘れけり/長岡悦子(1941年~)
ふと外に出たのか、窓から見上げたのか、銀河は冬の夜空に鮮やかに浮かびます。冬銀河と取り合わせるのは夫の長風呂のことです。1人がお風呂に入っている間はもう1人の自由な時間。相手のことを忘れるくらい冬銀河がきれいとも読めますし、慣れた一人の時間にうっかり忘れてということもあるでしょう。一緒に暮らしても…
関連リンク
- ・(458)鮟鱇の顔に喰ひ付く親爺哉/阪本四方太(1873~1917年)
- ・(457)壮行や深雪に犬のみ腰をおとし/中村草田男(1901~1983年)
- ・(456)海に雪心にルビをふるごとく/髙橋健文(1951年~)
- ・(455)トナカイの寒夜 街ごと灰となる/小田島渚(1973年~)
- ・(454)金屏の江戸はもくもく雲浮かべ/西村麒麟(1983年~)